ベンダーとしては、ハードウェア、ソフトウェア、サービス、それぞれの面からアプローチし、自社の製品に他社製品にない付加価値を与え、それをセールスポイントとしたいと考えているはずだ。たとえばNECは、オールインワンのプレミアムスリムタワー型PCとして、「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」という製品を提供している。仕様を見ればわかるように、クアッドコアに、4GBメモリ、NVIDIAのグラフィックボード、BDドライブまで目的にあわせてカスタマイズすることができ、現在、考えられる最高のパフォーマンスが得られるはずの堂々たるスペックだ。 ただ、このスペックに匹敵するものは、他社製品にもある。この製品が他社製品と明らかに差別化できる点は、「PCオンデマンド」機能付きモデルであるという点だ。 「PCオンデマンド」とはなにか? 簡単に言うと、この「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」は、専用のシンクライアント(NECの商品名はPCリモーター)で、遠隔操作することができるようになっている。このパソコンのデスクトップ画面が、小型軽量のモバイル端末「PCリモーター」にリアルタイムで表示され、それがそのまま操作できるというイメージだ。 ほんの少しの投資で得られる他PCにないPCオンデマンドという付加価値は、極めて大きい。それは、未来への投資といってもいいだろう。現在は、軽量ノートパソコンの人気はいまだ衰えず、モバイルがパーソナルコンピューティングの主流だ。しかし、NECは、高性能デスクトップを中心とし、それにモバイルPCよりさらに携帯性の優れた「PCリモーター」を組み合わせるという新しいコンピュータの使い方を提案している。 ここでは、4つの架空事例を想定し、なぜ、本モデルがパーソナルコンピューティングの未来を担保するのかを考えていくことにしよう。
そこで、E夫さんは、電話もなかったアパートにブロードバンドを引き込み、PCリモーターを導入。このPCリモーターを使って、「PCオンデマンド」により、自宅のPCをインターネット経由で使えるようにした。 アパートでなにかパソコンの作業が必要になったら、PCリモーターからリモートパワーオン機能で、自宅のPCをスイッチオンする。ノートPCの半分ぐらいの出費(PCリモーター)で、現在考えられる最高スペックのPC利用環境が得られたというわけだ。 また、月に数度の週末には単身赴任先から自宅に戻るが、のんびりくつろぎたいにもかかわらず、今までなら自分が不在の間にたまりに貯まった奥さんのリクエストに応えてPCと数時間は格闘し、さまざまな作業をこなさなければならなかった。 しかし「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」の導入により、アパートに居ながら、寝る前のちょっとしたひとときなどを、奥さんからのリクエストPC作業に充てることができ、休日帰宅時は、本当にゆっくりくつろげるようになった。 「PCオンデマンドって自宅のPCにつながっている、ワイヤレスキーボード/マウスとワイヤレスディスプレイってことなんですね。単身赴任先から自宅まで、距離にして数百キロはあるんですが、その間を結んでくれるんです。クアッドコアの高性能PCのパワーを、単身赴任先のアパートで駆使できるようになるとは思ってもみませんでした」
電車でオフィスに通勤するわけではないので、どうしても、仕事とプライベートの境目が曖昧になってしまう。夕食後にちょっとくつろいだ時間のあと、残務をこなしに閉店後の店に降りるということも日常茶飯事だ。 ノートパソコンの購入も考えた。ノートパソコンがあれば、閉店後は、リビングルームでゆったりと作業ができると思ったからだ。だが、いくつか使っている業種依存の高額な業務ソフトを、デスクトップ・ノートの2台のパソコンで利用する場合、もう1ライセンス用意しなければならないことがわかり、あきらめた。コストの点はもちろんだが、店舗に設置したメインPCと、サブに使うノートパソコンとの間で、データの整合性をとるのもたいへんだ。 でも、「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」の導入が、店舗スペースのメインPCを、リビングルームから使えるようにした。店舗のメインPCを「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」に置き換え、それをリビングからPCリモーターで操作するようにしたのた。それで、すべての悩みが解決してしまった。リビングルームで様々な作業ができるため、家族で過ごす時間も増えた。PCリモーターはコンパクトだから、手狭な自宅の部屋での置き場所を気にする必要もない。N郎さんは、「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」を購入したことで、今、とてもハッピーな気分だ。 「店の片隅の半畳ばかりのスペースがオフィスといえばオフィスなんですが、自営業っていのは24時間体制みたいなもので、そのオフィスにこもりっぱなしのことが多かったんです。でも、Luiを導入してからは、家内はもちろん、私自身も、閉店後は二階の自宅スペースにいながらにして、事務作業ができるようになりました」
旅行が好きで、週末ごとにどこかへ出かけている彼女が今凝っているのは、旅の感想を綴ったブログの更新で、旅行先での写真をふんだんに使ったものだ。PCリモーターを使い、撮ったばかりの写真をいったん、自宅の「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」に転送。デスクトップPCの強力なパフォーマンスでサクサクと写真を加工して、そのままプロバイダーのサーバーに転送してブログを更新する。過去に蓄積した膨大な量の写真を使いたいと思ったら、すぐに出てくる。つまりは、データをすべて持ち歩いているのと同じであり、同じであるのに同じじゃないのだ。ノートパソコンを持ち歩くというのでは、こうした環境は得られない。 「ちゃんとしたノートパソコンだと重いし、HDDの量も限られるじゃないですか。で も、PCリモーターを使えば、自宅のPCそのものを、そっくりそのまま持ち歩いている のと同じですから、今欲しいあの写真がないとか、そういうことがありません。ネッ トワークに関しては最近は無線LANがあちこちで使えるので困りません。わりとひな びた温泉にだって無線LANがあったりするんですよ。それに、もし、PCリモーターを 無くしたり、盗難にあったりしても、大事なデータは、しっかり自宅にあるわけです から、被害は最小限ですみますよね。携行品保険でもカバーできそうです。個人情報 の漏洩なんて考える必要もありません」
でも、Uクンは違う。唯一のPC「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」は自宅に鎮座し、主の帰り…のみならず、主のリモート操作を待ち受けている。だから、Uクンは、誰よりもパワフルなパソコンを、誰よりも軽い装備で持ち歩いていることになる。 昼間はPCリモーターを使って快適モバイル・キャンパスライフ。夜は高性能デスクトップPCでネットゲーム。「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」なら、勉強も遊びも妥協知らずだ。 「PCリモーターは、モバイルPCと違って作りがシンブルなせいか薄くて軽くて丈夫で常時持ち歩くにはありがたいですね。毎日、無造作にデイパックにつっこんでハードに使っているんですけど、今のところ大丈夫みたいです(PCリモーターは天板全体で、耐圧約190kgf!)。 研究室と自宅を毎日何往復もするぼくにはありがたいマシンです。軽いモバイルパソコンならいくらでもありますが、普通はそこにクアッドコアのパフォーマンスを望むわけにはいきません。でも、「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」+PCリモーターという組み合わせなら、モバイルだからといって性能面で妥協しなくていいんです」 それぞれが、それぞれのLuiを満喫している。まさに、649グラムのモンスターパソコンだ。E夫さんの証言にあるように、リモーターは離れたところからPCを使うための‘超’距離リモコンであり、まさに無限の可能性をもたらす。たとえ、今すぐ、こうした環境を作ろうと思わなくても、その可能性を手に入れるための装備が、あるとないでは大違いだ。可能性に対する投資。それが今、パーソナル・シンクライアントを実現する「VALUESTAR G タイプR Luiモデル」を選ぶ理由であり、NECを選ぶ理由でもあるといえそうだ。
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